ウィルス感染症の実態

みなさん、こんにちは。東海です。
先日20日に 神宮外苑にある日本青年館で『ウイルス感染症の実態』をテーマにした講習会に参加してきましたので、そのことについて書かせていただきます
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は日本青年館の外観です

講義内容は、『感染症を引き起こすウイルスの構造、増殖、伝播、進化』についてで、講師は本村和嗣先生でした。
本村先生は国立感染症研究所 病原体ゲノム解析研究センター主任研究官で
ウイルスの変異の実態を解析するために様々な研究をされております。
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ウィルスは大きく遺伝子構造にDNAを持つDNAウイルスとRNAを持つRNAウィルスの2つに分けられるのですが、今回は特にRNAウイルスについてお話していただきました。

毎年もしくは2~3年おきに流行するインフルエンザウイルス・ノロウイルスはともにRNAウィルスの仲間です。

なぜ流行を制御できないかと申しますと、理由の一つに易変異性=猛烈なスピードで変化するという特徴があるとのことでした

少し専門的になってしまいますが、みなさん理科(生物)の授業で習った事を少し思い出してくださいね。

DNAの働きは主に遺伝子の『情報の蓄積・保存』なので、増殖の過程で生じたDNA複製のミスを修正する機構が備わっています。それに対してRNAは主に遺伝子の『情報の一時的な処理』がその役目で、化学構造からみても「RNAはDNAに比べて不安定」なのだそうです。

RNAウィルスのゲノム(遺伝子)情報は、ヒト遺伝子の100万倍以上のスピードで変化するため、そのままだと2~3年で薬剤が効かなくなるのだそうです

ですから国立感染症研究所に勤務される、木村先生のような、病原体のゲノム(遺伝子情報)を日々、解析研究される方が必要なのですね

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新型インフルエンザの電子顕微鏡写真。国立感染症研究所より

ご存じの方も多いと思いますが
インフルエンザには(内部蛋白の違いによって)
A型:人獣共通感染症、世界的大流行(新型インフルエンザ)、毎年のインフルエンザ
B型:宿主はヒトのみ、毎年のインフルエンザ
C型:A型B型より稀。重篤となる可能性あり
があります。
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A型インフルエンザウイルスはすべてトリ由来のもので野鳥から発見されます。
野鳥が宿主となって各地へウイルスを運び、他の鳥、ブタ、馬、アシカ、クジラ、ヒトへ感染することがわかっています。また鳥とヒトや豚などの家禽を経て新型のインフルエンザウイルスが作られ、新たに家禽やヒトとの相互間で伝染する経路も確認されています。

鳥インフルエンザには毒性の強い高病原性低病原性があります。
低病原性では、これまで1918年のスペイン風邪(死者約4000万人) 、1957年アジア風邪(死者約200万人と、スペインかぜの1/10以下ですが、抗生物質の普及以降としては重大級の流行)、1968年の香港風邪(死者約100万人)と、計3回の大きな流行がありました。

高病原性は、それまで鳥に対して強い毒性を持つものの、ヒトにはほとんど感染しないといわれていましたが1997年、香港でトリ型インフルエンザウイルス(H5N1型)に感染した18名の患者のうち6名が死亡するという事件が起こりました。この時、感染の疑いがある鳥、140万羽が処分されました。

それまでは感染すると、呼吸器・消火器症状、その他 脳炎、不顕性が主でしたが、高病原性では38℃以上の発熱や、出血傾向多臓器不全などの全身症状が認められ、若年者の致死率も高いのが特徴です。

世界的流行(パンデミック)が起こる要因として
①野生の鳥がウイルスを体内(腸管)に持ったまま世界各地へ移動し、糞便を通じて感染を広げる。
②どんなに渡航や空港の検疫を強化しても不顕性感染の例が1割もあり、キャリア(運び手)となってしまうことなどがあげられます。
(※不顕性感染=ふけんせいかんせん、とは感染が成立していながら臨床的に確認しうる症状を示さない感染様式のこと)

予防及び感染拡大防止については
●健康観察と発症者の早期探知 ●臨時休業について ●施設内の清掃、換気、消毒
清掃については、よく手を触れるドアノブや仕事場のキーボードを小まめに拭く事が挙げられていました
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個人の対策として
●手指衛生、咳チケット ●うがい ●マスク
ウィルスは一回のくしゃみで4000個約3~6m飛沫します
マスクについてはインフルエンザウィルスの飛沫を防ぎますが、予防に関しては効果は諸説あるそうです。

聞きなれない言葉も多くある中で、予防に関しては皆さんもご存知の基本的な事でした
最近になって、感染者が減少しているニュースを耳にしますが、まだまだ油断は禁物です
手洗いうがい。簡単な事だと思います是非心がけてください

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    Excerpt: 高病原性は、それまで鳥に対して強い毒性を持つものの、ヒトにはほとんど感染しないといわれていましたが1997年、香港でトリ型インフルエンザウイルス(H5N1型)に感染した18名の患者のうち6名が死亡する.. Weblog: qsq1 racked: 2009-12-26 08:05